「美央行こうぜ」
帰り支度を終わらせボストンバックを肩に回し私の帰り支度が終わるのを待ってくれていた奏太。
「うんっ」
あの日から奏太も凛音ちゃんと一緒に帰っている。
凛音ちゃんも奏太を慕っていて朝も放課後も和やかなムードで学校に行けていた。
「じゃあバイバイ」
「うんっまたねっ」
「じゃあな」
少しでも長く話したいからゆっくり歩きながら公園まで行くが結局すぐに公園に着いてしまい名残惜しく思いながらも凛音ちゃんと別れる。
奏太はというと四季さんの家まで着いてきてくれる。
別に子供じゃないのに……と半分呆れつつもありがたくついてきてもらっている。



