余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。


「じゃあ勝負したらどうですか?」



中に入ると今にも飛びかかりそうになっていたのでその場しのぎのつもりでそんな事を言ってみる。



なんで喧嘩になってるのかもわからないが、とにかく止めたかった。



「確かにそれいいかもっ」



「じゃあそろそろ夏休みにも入るし海にでも行って勝負しようよ」



そういえばそろそろ夏休みだっけ?



暑いなぁとは思っていたけどもう夏休みか……



「じゃあそゆことで、俺は帰るわ」



話がひと段落したのか時間も遅かった為、今日はもう奏太は帰るらしい。



やっと静かになる……



喧嘩が終わると思うと心の底から安心した。



「じゃあ夏休み、君の悔しがる顔が楽しみだなぁ」



「それはこっちのセリフだ」



最後の最後まで二人とも挑発する事を忘れず終始バチバチと火花を散らしていたが、まぁ一件落着。