「お待たせ凛音ちゃん」



私達が外に出ると凛音ちゃんはもう待っていた。



「うんんっ全然っところでその人は?」



不思議そうにというか少し警戒しているようにそう言う凛音ちゃん。



「今日転校してきた私の幼馴染の天海奏太。一緒に帰りたいらしいんだけどどう?」



上から下までジロリッと見て「美央ちゃんの幼馴染なら……」と許してくれた。



「よろしくな」



凛音ちゃん私奏太と三人が横並びに歩く。



「よろしくお願いします……」



凛音ちゃんはまだ警戒しているのかいつもより声が小さめだった。



初めは凛音ちゃんも奏太を警戒していたが話していくうちに悪いやつじゃないと判断したのか途中からはいつものテンションだった。



流石コミュ力お化け。