「ただいまー」
「あっおかえりー」
学校が終わるのは午後六時を越えるから多分夜ご飯を作ってくれているんだろう。声がいつもより遠くから聞こえてくる。
「学校はどうだった?」
リビングに行くと料理を運びながらせっせとしている四季さんが楽しそうに言った。
「楽しかったですっ凛音ちゃんのおかげですっ」
私がそう言うと嬉しそうに頬を綻ばせた四季さん。
「それ聞いたら凛音喜ぶと思うよっ」
その様子が私には容易に想像できてクスッと笑ってしまった。
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