四季さんがいない部屋はやけに静かでただただ早く帰ってくる事を願った。



「……遅い……」



四季さんが家を出ていってからもう数時間が経っている。



数時間なんて普通だが今はもう日が暮れてしまっていた。



高校生って言ってたし大丈夫だよね?



自分にそういい聞かせソワソワしながら四季さんを待つ事に。



「……やっぱり遅い」



あれから数時間待ったがまだ帰ってこない。



さっき連絡もいれたのに見てくれていないみたいだった。



もう夜中の十一時頃。



流石に遅すぎるよね……?



「探しに行くか」



本当はほっとけばいいのだがなんだか胸騒ぎがしていても立ってもいられなかった。



思い立ったらすぐ行動!という事ですぐにパーカーを羽織り準備する。



「行ってきます……」



誰もいない家に向かって呟き家を出た。