でも最後に四季さんに会えたし悔いはないいけど。
一つあるのだとしたら……
私は四季さんに伝えたい事を心の中で自分に言い聞かせるようにする。
四季さん、私ね四季さんの事好きだったんだ。
それを気づかせてくれたのは奏太なんだよね。
もし、四季さんが婚約をしていなかったら私は四季さんに気持ちを伝えてたんだよ?
まぁでも四季さんは私があなたの事を好きってわかっていたかもだけど。
本当は付き合いたかったしキ、キスとかもしてみたかったよっ
四季さんの口から好きって言葉を聞きたかった。
たった二文字だけど、その二文字がどんな言葉よりも価値がある気がして。
はは……私未練だらけだ……
別に付き合っていた訳でもないし、別れたわけでもないけど、むず痒い気持ちになる。
もう四季さんに会いたい……
本当は寄り道なんてしたくないしずっと四季さんのそばにいたい。
ずっと一緒にいたいし、四季さんの選んだ映画をゆっくりとあの家で見たいよっ
もう死んでいるはずなのに涙が出てきているようなそんな感覚になる。



