「ごめんっありがとう」



私がずっと背中をさすっていると落ち着いたのかいつもの四季さんに戻っていた。



抱きしめていた手を解き顔が見えるように正面に立つ。



この顔が見れるのも今日が最後。



そう思うとまた無意識に涙が頬を伝った。



「っ……やっぱり死にたくないな……」



四季さんに会えてもう充分だと思ったが、やっぱりもっと一緒に過ごしたかったし、もっといっぱい思い出を作りたかった。



そんな私を見て四季さんはフッと笑い目線を私に合わせてくれる。



「大丈夫、絶対来世で会えるからっだから今はちょっと寄り道だと思ってさ、来世で絶対迎えに行くからっ」



最後まで私を安心させようとニコッと笑ってくれる。



「うんっわかった……」