「君、死んじゃうの?」
えっ……?
今、四季さんの声がしたような……
驚いて声のした方を向くと四季さんが立っていた。あの日のように。
間違えるはずがない。今一番聞きたかった声。
ずっと待ち望んでいたあの声。
「四季、さん……!?」
私はすぐに柵から降りる。
四季さんが今私の目の前にいる……
ずっと願っていた。やっと叶った……
私は嬉しくて嬉しくて駆け足で四季さんの胸に飛び込んだ。
「四季さんっ良かった……」
ここにいる、四季さんがいるっ
「今までごめんね」
頭上から降ってくる声は間違いなく四季さんの声。
私は埋めていた顔を上げ、四季さんを見つめる。
「本当ですよっ今までどれほど会いたかったか……」
本当に今まで夢にまで見た、最後の日にもしかしたら会えるかもって。



