「ただいま……」
家に帰ってきても四季さんの声が聞こえることはなかった。
「卒業式くらいに顔出してよっ」
私は力なくリビングに座り込む。
四季さん……
頭の中は四季さんでいっぱいになっていた。
もう本当に四季さんに会えずに死んでいくのだろうか。
でも、しょうがないのかな、私は四季さんがコミュニティ社長の息子って事すら知らなかったんだもん。
だからお見合い結婚の方が身の丈に合っているのかもしれない。
バイバイかな、四季さん……
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