余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。


みんなで温泉旅行に行ったっきり四季さんは家に帰ってこなかった。



なんで帰ってこないんだろう……



そんなこんなを思っているとあっという間に卒業式になってしまった。



私の通う中学校と四季さんの通う高校は同じ日に卒業式だったはず。



だから卒業式は帰ってくると思っていたのに。



四季さんは高校をあまり通っていなかった。



だけど卒業式は出るだろうと高を括っていたのに帰ってこなかった。



「あっそろそろ行かなくちゃっ」



四季さんが来なかったからといって私が卒業式にでないのとは話が違う。



「行ってきます……」



いつもなら明るい声で行ってらっしゃいって言ってくれるのに。



一言、ただ一言言ってくれないだけでこんなにも苦しい……っ



泣きたくなる気持ちをなんとか抑え込み玄関の扉を開ける。



「眩しっ」



今日は卒業式に相応しいと言っていいくらい雲一つない快晴。



よし、最後の学校。正真正銘最後の学校に行くんだ。



ローファーで地面を踏みしめて二人のいる公園に向かう。


最後の制服の上から胸の辺りをギュッと掴む。



絶対また四季さんの声が聞けると信じて……