余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。


「帰ってきたな……」



四季さんはどこかわからない所でバスを降り、奏太と凛音ちゃんも各々帰って行った。



私も帰ってきたんだけど、急に現実に引き戻されたような気がしてちょっぴり憂鬱。



「まぁ仕方ない」



ポツリッポツリッと呟く私の声に返事をしてくれる人はいない。



はぁ四季さん早く帰って来ないかな……



それだけを思い旅の片付けを始める。



四季さんが帰ってきて困らないように。



四季さん、ちゃんと帰ってくるよね……



最近四季さんがどこかに行くと変に胸騒ぎがして嫌な気持ちになる。



もう手の届かない所に行ってしまいそうな、そんな気がしていた……