余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。

スマホを充電してもらっている間四季さんが選んだ映画を見る。



この映画は主人公の女の子がある日知らない男の人と出会い次第に惹かれあっていく恋愛物語だった。



恋愛なんてした事ない私でもとても楽しめる映画で終始見入ってしまった。



「はーこれはいつ見てもいい作品だなぁ〜」



物語が終わりエンドロールが流れ出すと四季さんは余韻に浸りながら目を輝かせている。



「好きなんですか?この映画」



「うんっこれは何回も見た作品なんだっ」



よくぞ聞いてくれましたとでもいいたそうな顔をしながら楽しそうに物語の山場を語る四季さんは本当に好きなんだなぁとわからせてくれる。



確かにこの物語はすごくロマンチックで次の展開がどうなるのかワクワクする作品だった。



私も映画にハマっちゃいそうっ



それからも私達は時間が許す限り何本も四季さんのおすすめする作品を見た。



スマホの事なんて頭から抜け落ちるくらいに。