「四季、あなたは優しくいなさい。周りに流されずに困っている人がいたら手を差し伸べてあげて。お願いね……」
母、さん……?
どうして今この言葉を思い出したのかはわからない。
だけど忘れちゃいけなかった言葉。ずっと心の中にいた言葉。
「はは、母さんには敵わないな……」
僕は掴んでいた手を引き寄せ落ちる時僕がクッションになるように抱きしめた。
「……っ」
幸い落ちた時ボックスウッドが僕達のクッションなってくれたお陰で助かった。
「君は最後まで生きてね。絶対だよ?」
落ちる時の衝撃で気を失っている彼女……もとい寺島美央に問いかける。
これからよろしくね。美央–––



