余命宣告を受けた地球の中で私達は恋をした。

「あの、これから私どうなるんですか?」



少ししてコーヒーが半分以上無くなってきた頃、私はずっと気になっていた事を聞いてみた。



「どうなるか?」



「はい」



流れで私はここに来たけどここがどこなのか、そもそもどうして連れてこられたのか、わからない事が多すぎる。



私の疑問を聞き、四季さんは右手を顎に当て考えるポーズをとった。



「そうだね一つ言うとしたら、月が落ちるまで一緒にいてほしいかな」



一緒にいる?それだけなの……?



だってあそこから落ちて気づいたらここに来ていた。



こんなの半分誘拐みたいなもの。



スマホは持っているけどさっき確認したら充電がなくて連絡ができない。それに逃げようにもここがどこだかわからないから逃げようがない。



「不満だった?あっ別に監禁とかじゃないからね、外に出たければ出てもらって構わないよ」



じゃあどうして私をここに?



「あっそうだ」とさっきの言葉に付け加えて四季さんは言った。



「強いて言えば"絶対に死なない事"これだけは守って、もしまた自殺行為をしたらその時は、本当に監禁しちゃうかも……」



ニコッと不適に笑う四季さんが私にはものすごく怖く見えた。



「わかりました……」



外には出ていいみたいだし自殺行為をしなければいいって言っていたけど。



私は今すぐにでもあのビルに戻りたい。



あのビルは鍵がかかっておらず、誰でも入れるからあそこがいいんだけど。



でもこの生活は一週間だけ。



四季さんはさっき月が落ちるまでと言っていたけど、それだと一年一緒にいないといけなくなる。



まぁそんな事にはならないと思うけど……