いつでも優しく接してくれて私を諭してくれる人。
私は今までどれだけ助けてもらったかわからないなくらい沢山のものをくれた人。
「それって四季、か……?」
「うえっ!?」
恐る恐る口を開いた奏太の言葉に驚き変な声が出てしまう。
どうしてわかったんだろう?
「そうなのか?」
確認するかのようにそう言った奏太に向かって頷く。
「まじか……」
奏太は頭を抱えるようにしてはぁと深いため息をついた。
どうしたんだろ?今日の奏太はなんだかおかしい。
「美央、それは四季の事が好きって言ってるようなもんだぞ」
「えっ!?」
私が、四季さんの事を?
今まで恋とは無縁で何がなんだか正直わからない。だけど妙に肩にハマるような気がして。



