私たちの恋風は、春を告げる


希海ちゃんには、もう会えない。

声を聞くこともできない。

本当に、最後のお別れなんだ……

手を合わせながら、私は心の中で唱えた。


太陽みたいな希海ちゃんに出会えてよかったよ。ありがとう……

✳︎
もう、何もかもがどうでも良くなった。

病院に戻ってきて何時間が経ったのかわからない。

ただ何時間も、天井を見つめているだけだった私は、力を振り絞って、自力で車椅子に乗った。

そのまま病室を出て、エレベーターへと向かう。

エレベーターに乗り込んだ私は、最上階である屋上を目指した。