私たちの恋風は、春を告げる



学校の話しを聞くたびに、早く病気を治さなきゃ、と募っていく焦燥感。

できないことが増えていく劣等感。

自分はいつまでもこんなところにいるのに、みんなはどんどん先に進んでいってしまう。

自分だけが、取り残されているように感じてしまうようになっていた。