「やっぱり、君は俺の本性見抜いてたんだね」
「ええ、確信はなかったですけど、」
「はは、君はやっぱり他の女とは違う。」
主人はもう一度、私の方へ歩み寄る。
その綺麗な顔は、きっとどの瞬間を切り取っても崩れない。恐ろしいほどに。
「すぐ勘違いして、俺を好きになるバカ女達とは。」
「……ッ、」
低い声が、さらに低くなる。
「君が初めてだよ。」
また、近づいてくる主人の顔に、避けれるはずもない奴隷の私は、ただ、主人の唇を受け入れる。されるがままに。
「……んっ……はぁ、」
主人の舌が、私の中をかき乱す。
息ができなくなりそうなぐらい、激しいキスは、いつまで経っても終わらない。
力が入らなくなった私を、主人が支えた。

