翌日
東雲グループ会長室
執事、南雲はこの日会長に呼び出されていた。
「会長、お呼びでしょうか」
「ああ、西園寺財閥が昨日蓮の会社に追加で投資したって聞いてな。パーティー、どうだった?」
「蓮様は相変わらず上手くやっておられました。」
「…そうか、でも引っかかるな。それだけであんな大金を追加で投資するなんて、」
「それは恐らく、会長が仰せになった命令のおかげかと。」
「…俺の命令?」
「はい。月宮みゆを、同行させろとの命令です。」
「あー、あの子がどうかしたのか?」
「本番直前で、倒れたバイオリン奏者の代わりになぜか彼女が、ステージに上がったんですが、その演奏が素晴らしいもので。それも、彼女が選んだ曲が、西園寺財閥の会長の一番好きな曲ということで、大変喜んでいらっしゃったようです。」
「ははっ、面白い。」
月宮みゆ。
俺の息子が気に入った女。
蓮、彼女はきっとお前が思ってるよりずっと、
恐ろしい女だ。
「会長も、彼女を気に入られたご様子ですね」
「ああ、」
こんな面白い子
気に入らないはずがない。
「彼女になら、蓮を任せてもいいかもな。」
「会長、それはどうゆう…」
「はは、こっちの話だ。」
"こっち"のな。
東雲グループ会長室
執事、南雲はこの日会長に呼び出されていた。
「会長、お呼びでしょうか」
「ああ、西園寺財閥が昨日蓮の会社に追加で投資したって聞いてな。パーティー、どうだった?」
「蓮様は相変わらず上手くやっておられました。」
「…そうか、でも引っかかるな。それだけであんな大金を追加で投資するなんて、」
「それは恐らく、会長が仰せになった命令のおかげかと。」
「…俺の命令?」
「はい。月宮みゆを、同行させろとの命令です。」
「あー、あの子がどうかしたのか?」
「本番直前で、倒れたバイオリン奏者の代わりになぜか彼女が、ステージに上がったんですが、その演奏が素晴らしいもので。それも、彼女が選んだ曲が、西園寺財閥の会長の一番好きな曲ということで、大変喜んでいらっしゃったようです。」
「ははっ、面白い。」
月宮みゆ。
俺の息子が気に入った女。
蓮、彼女はきっとお前が思ってるよりずっと、
恐ろしい女だ。
「会長も、彼女を気に入られたご様子ですね」
「ああ、」
こんな面白い子
気に入らないはずがない。
「彼女になら、蓮を任せてもいいかもな。」
「会長、それはどうゆう…」
「はは、こっちの話だ。」
"こっち"のな。

