S.S.体調不良の彼のお見舞いに行ったら、逆に私が心配されちゃいました

「っ、楓..!?///」



楓が目を隠している前髪を後ろにかき上げて切れ長の瞳でこちらを見ている。


楓の瞳は熱で潤んでいてとても色気で溢れているのだが、

彼のことだから自覚はないのだろう。


「…流石に冷たすぎる。温めるから、じっとしてて。」


楓は、そう言って手をぎゅっと握ってきた。


「…///」


私は恥ずかしくて、何も言えなくなる。


顔が熱くて、もう一方の手で顔を覆う。



「…ごめん。でも、ちょっと可愛いかも。僕は結菜のその顔好きだよ。」


楓は照れている様子もなく無邪気に爆弾を落とすので、タチが悪い。


彼はこれを無意識にやっているのだろうか。それとも熱で頭がぼうっとしているのだろうか。


どちらにしても私の心臓がもたない…///

何食わぬ顔でそんなことを言ってのける楓はどうかしている。


マイペースな彼のことだから、正直私も諦めているけれど。