恋愛(キケン・ダーク・不良)
水城イナ/著

- 作品番号
- 1741354
- 最終更新
- 2025/06/09
- 総文字数
- 442
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 30
- いいね数
- 3
「裏切ったのか…!」
みんなみんな、傷ついた顔をする。
毎回のことだけど、そんな顔されると決意が揺らいでしまう。
っていうか、身を隠すためにも、また引っ越ししなきゃな。
はあ、面倒臭い。
そんなことを考える私、
裏切り、
3回目。
そうして逃げるように引っ越してきた遠くの街には。
「…え」
「やっと来たな、椛」
「な、んで……」
「お前を捕まえに来たんだよ」
私が初めて裏切った人が、先回りしていた。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
3回も「裏切った」女
天野 椛
Amano Momiji
×
初めての「裏切られた」男
如月 帷
Kisaragi Tobari
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
「お前に何かあったら、どうする」
いやいや、おかしいでしょうよ。
「今の椛は嘘ついてない。それはわかる」
私、帷のこと、裏切ったのに。
なんで。
「…ごめんな、椛」
なんで追いかけて来たの。
「ごめんね、帷」
なんで笑うの。
「やっぱり、ここに来た」
なんで、私を信じるの。
これは、裏切りを終わらせたい私たちの、
裏切りで始まり裏切りで終わるエピローグだ。
「もう止められなかった、憎くて憎くて憎くて、仕方がなかった……!」
「あいつは怪物だ、感情がない。人間の皮を被っただけ」
きっと、いつか。
「――もう終わらせよう。…裏切りを、全部」
全部、知ることになる。
「ああ、まだ足りないよ。あいつらには、もっともーっと、不幸になってもらわないと」
《裏切りのエピローグ》
2025.6.9
表紙・プロローグ公開
※暴力描写・残酷描写あり。苦手な方はご注意ください。
※これは犯罪を助長するものではありません。
※これはフィクションです。実際の地名や団体・名前には一切の関係がありません。
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