蕗泉くんの、角砂糖より糖度高めで危険な求婚。





「ご、ごめんなさいっ。私、全然覚えてないのっ・・・、」
「別に無理に思い出さなくていーよ。でも、結蘭と結婚するってのはこれだけは、譲れない」




 蕗泉くんの言葉を聞いた途端、私は顔が熱くなるのがわかった。
___、グイッ、、、ちゅっ。




 ・・・え、えぇぇっ!!?
 いきなり蕗泉くんに、肩を引き寄せられ、頬にキスされて私は思わず後ずさる。




「ななな、なにするんですかっ・・・!?」
「ごめん、結蘭があまりにも可愛い顔するから、ついしちゃった☆」




ろ、蕗泉くんってクールに見えるけど、猫みたいに、相当な気まぐれさんだっ・・・!!
「結蘭が、“俺と結婚する”って言うまで、アプローチするから覚悟してろよ?」




私は口づけされた部分を手で押さえながら___。
ますます顔を真っ赤にさせて、蕗泉くんの後ろに隠れるように、あとをついて行った。