「はぁ~、はいはい。でも・・・、タダって訳にも、いかないけどね?」
「へ?」




 私は思わず、お辞儀したまま顔だけ上げて、イケメン不良さんを見た。
 イケメン不良さんは、板チョコをかじると、虚ろな瞳が、少し笑う。




 そして__。
 「秘密をばらされたくなかったら、俺と結婚しろ」




 ___、は、い??
 今、何て!!?




「お辞儀なんて、もうやんなくていーから」
 私の腕を掴んで、グイッと引っ張る謎のイケメン不良さん。




私は状況が上手く呑み込めないまま、イケメン不良さんと学校に向かったのだった・・・。