私はちぎれた雲が浮かんでいる、青い空を仰いだ。
 登校初日から、いいことありそうだなぁ__・・・、と、のほほんと思っていると。




「おい、お前。最強ヤンキー女の R O K U R Oだろ」
 __、え?




 全身の血が凍りつくような感覚に襲われた。
 そろりと振り返ると、すぐ私の側に立っていたのは__、片手に板チョコを持った金髪のイケメン不良さん。




 自分と同じ高校の制服。
 しかも、ネクタイの色も同じからして、同学年だろうと思われる。




 私は背中に冷や汗をつたうのを感じながら、思いっきり頭を下げて懇願した。
 「わ、私が R O K U R O だってことは、絶対に学校では言わないでくださいっ・・・!!」