ベットから床に両脚を下ろし、立ち上がると、グラリと視界が揺れた。
 うっ・・・、早く、アレ飲まないと・・・っ。




 私は何とか、錆びれたキッチンにフラフラと辿りつき、棚から、角砂糖の入った
透明の瓶を取り出す。




 マグカップに注いだコーヒーに、角砂糖を3つプラス。
 甘党の私はこれぐらい砂糖を入れないと、苦いコーヒーは飲めないのだ。




 低血圧で朝、眩暈を起こす私にとって、コーヒーと角砂糖は必需品。
 ・・・って、のんびりしている場合じゃなかった・・・っ!!



 急いでパジャマから制服に着替えて、身支度を済ませると私は、ボロいアパートから急いで出た。