途端に___、紅子ちゃんの顔色が変り、そして___。
「はああぁぁぁぁ____っ!!?」




 あり得ないと言わんばかりに、私と蕗泉くんを交互に見ながら、空高く叫んだ。
「何それ、何それ、何それ!!? __、分かった、あんたが蕗泉をたぶらかしたんでしょ!!?」




「え、えっと・・・」
「紅子、俺の悪口は言っていいが、結蘭を傷つけるのは許さない」




 蕗泉くんの字を這うような声に、ビクッと肩を一瞬震わせた紅子ちゃん。
「ふ、ふんっ! 最後に忠告するけど、あんたは蕗泉と全然、釣り合ってないからね」




「・・・え?」
「じゃ、私もう行くから。バイバイ蕗泉、また話そうねっ♡!!」




 紅子ちゃんは、可愛らしくウインクすると背中を向けて、走り去って行った。
 ____、私の心に、複雑な気持ちを残したまま。