拳から恋








急遽、風間くんの意向により本日行われることになった。入れ替え戦。

もう名ばかりみたいなものだけど。


行く末を見届けろと、父にも三人にも言われ教室に荷物を置いてからグラウンドに向かう。



「聖」


その途中、白鳥くんが居た。


「白と──」


ポン、と頭に手を置かれ、わたしは白鳥くんを見上げる。


「……ガキの時、お前おれのこと好きだった?」

「え?」


女の子とはあまり遊んでないし、一番遊んでたのは多分、白鳥くんだろうとは思うけど。


「し……知らないし!」

「ま、忘れてるなら仕方ねぇわな」


雑に撫でてくる手を払いのける。


「じゃあ……誰が勝ったら嬉しい──?」