拳から恋



そしてひとしきり笑った父は、一瞬にして顔つきをかえると、三人に言い放った。


「いいだろう。貴様らの中で一番強い者に聖を任せると約束してやる」


「はぁ!?何勝手にっ──」



「よっしゃ!この父ちゃんいい人だ!」

「お父様のお許しがあるなら俄然やる気でるよね」


父の言葉に二人は立ち上がって出ていってしまった。


「ちょっと、白鳥くんだけでも二人止めてよ!意味分からないし!」


「ふざけんな。誰が止めるかよ。オヤジさんから言われたんだから、遂行するに決まってんだろ」


白鳥くんもまた部屋をあとにすると、わたしが反抗する前に、父が静かに言った。



「……見つけられそうだな、聖よ」



──この家にふさわしい男を、と。