拳から恋





──部屋に入ってすぐ、ゴツメの板テーブルを挟み座れば、父の目は鋭く三人に刺さっていく。


風間くんはキョロキョロしてて、
大月くんは余裕の笑み、
白鳥くんは眠そうだ。


本当肝っ玉据わってるわ。



「それで、何しにきた」



一言だけで吸う空気が重々しい。


「おれが行きたいって言ったんす。ガキの頃以来、来てなかったし」


ガキの頃、のワードに父の耳がピクリと動き、視線は白鳥くんに向いた。


「……なるほど。君が聖と居た雅か。なかなかの男になったな」

「ども」


「雅、そんなに親しかったのか?でも!花蔭のことは俺も好きだ。ガキの頃は関係ないだろ!」

「急に……ま、確かに?僕もそこは同感。雅が花蔭さんとどうだったのか知らないけどね」


動じないと、前のめりに話せるんだな。いつぞやと同じ、風間くんはテーブルに身を乗り出している。