拳から恋



バチバチし出した二人。


──さりげなく帰っていいかな。


けどがっしり掴まれた腕がなぁ。



「お前らが邪魔だっつの」

「白鳥くん」



ぐっと後ろに引かれ、風間くんの手から離れたけど、今度は白鳥くんに掴まった。


「あぁー……結局揃っちまったじゃんよ。二人にしてくれ!」

「一番乱暴そうな巽と二人にするとか、冗談よしてよ」


「……はぁ」


これ、来月になるまで続くと思うと気が滅入る。


「ねぇ聖、この後おれに付き合ってくんない?」

「行きたいとこでもあるの?」


小声で聞いてくるから、わたしも小声で返せば、白鳥くんは頷いた。


この状況から抜け出せるなら、とわたしはOKしたのだった。