拳から恋



さっきの勝負で感じられなかった殺気──



「巽、お前の二連覇も……京の勝ちもねぇ。あるのはおれの勝利だけだ」



白鳥くんの綺麗な瞳は鋭くなり、風間くんと大月くんへの宣戦布告を意味していた。



「いいじゃんか……今までにないあっちい展開になってきやがった」


「僕も。いつもより何倍もやる気出てきたよ」



先ほどよりも凄まじいオーラで、三人の視線がまじわり、

わたしが何を言おうと聞き入れられないことをさとる。


が、やっぱり一度は聞いておこう。



「あの、わたしの拒否権は?あえて参加して勝てば無かったことに!とか……」


『ない』




──はぁ