拳から恋



赤くなり、口をわなわなさせるだけのわたしを、嬉しそうに眺めてくる白鳥くん。


癪だ……こんなわたしを見られるのは。



「Dランクから閃光のごとくSに昇格したやつとは思えない可愛さだねぇ……うりうりっ」


わたしの頬を突っついてくるから、やめろと手で払うが軽く避けられてしまう。

空振りばかりのわたしに余計笑う白鳥くん。


もう、ここは逃げよう。

これ以上見られるのはさすがに堪える。



「帰ります」

「うん、駄目」