拳から恋




立入禁止の看板を過ぎ、一番奥の教室の扉を勢いよく開けた風間くん。




「ここがSの……!!ってなんだよ、居たのか雅」


「ちーす。あれ聖もいる」



空き教室でも、机は一つもなく、

ソファにテーブル、ダーツ……冷蔵庫。


好き放題にアレンジされてる空間だ。

そのソファに寛いでいるのが今さっきまで一緒だった白鳥くん。
その側に風間くんは座ると、嬉しそうに話し始める。


「聞け雅、花蔭のやつSに上がってきたんだ!」

「へぇ」

「俺はもうAなんかすっ飛ばしていいくらいに思ってたんだよ!でもこの通り昇格したから……──入れ替え戦に一人加わるな」




風間くんの最後の一言で、白鳥くんも大月くんも、目を見開く。



「入れ替え戦?」



初耳なんだけど──