拳から恋



「……は?」


全然予想した言葉ではなく、いっきに脳内が真っ白になった。


「忘れてるって……何を?」



記憶力はずば抜けていい方だと自負してるんですが?


首を傾げるわたしのもとに、白鳥くんは早歩きで戻ってくると、両肩を掴んできた。



「おれのこと。よく見ろよ。んで素直な感想言え」



そして、ずいっと顔を寄せてくる。


「よく見るも何も、端正な顔立ち……女の子の格好したら似合……おぅっ」



軽く揺さぶられ、視界が揺れた。



「そう、それ。小さい時、おれの地雷を踏みに踏みまくった女がお前なの。聖」

「え」



なんのこと?サッパリわからんのですが。