拳から恋







一歩前進したことで、帰り道の足取りは軽かった。

なのに、一つ厄介なことがある。



「……あ」


角を曲がった先に、何故か白鳥くんが居て……何やら目を瞑ってるから、ゆっくりと近付いてみるも、

真ん前を通過中に開かれた目。



「……待ってた」


「もしかしなくとも……さっきの件、だよね?」


「そう。……なのに、何引き連れてきてんの」


と、白鳥くんはわたしの後ろを指した。



そう、厄介なこととは……

わたしをつけてきたヤンキー達のことである。
初日を彷彿(ほうふつ)とさせるなこりゃ。


でも、初日と違うところが二つ。



一つ目は、初日のヤンキー達よりはヤバそうってこと。
二つ目は、わたしが一人じゃないこと。



恐らく、わたしが一人と見越して仕掛けたんだろうけど……

お互いイレギュラーだったみたい。