拳から恋



「ま、そこがいいんだけどさ。おれのこと全部思い出すくらい、ベっタベタに惚れさせてやっから──覚悟しろよ」


「受けてたつ!」




拳と拳を合わせるわたしたち。



好きだと言われて悪い気はしないけど、
わたしより強いのか?とかつい考えちゃうし。


でも昨日の勝負の最中……ほんっとうに!

心の隅っこのちーさい所で、負けて欲しくないって思ったりしなくはなかった。
好きじゃないけど!
勝負事に負けるなっていう意味で。


……勝つって言って、有言実行してきたから?
惚れさせてやるっていう期間を作ってみるのも悪くないなって思っただけ……。
それだけ。