拳から恋




「おぉ……こんなッ疲れたこと、ねぇよ……げほっゴホッ」


「本来、血で汚れたりするの僕、嫌いなんだけどっ……過去一、汚れたよ」


寝転ぶ風間くんは、むせりながらも笑って見せ、
大月くんは、その横でうつ伏せになった。


そして──


「……おれの勝ち。有言実行だわッ」


勝利を手にした白鳥くんは、わたしと目が合うなり、座り込んだ。


「ちきしょっ……雅の拳クソッ重かったな、京」

「同感ッ。いつもどうでもいいとか言ってたのに」


息を乱しながらも苦笑する二人。



男のこういう潔さは清々しく思う。
尾を引かないところがね。


『……雅』


二人は座り込んだ白鳥くんを見ると、白鳥くんも顔を上げて視線を合わせた。



『お前の勝ちだ──』