その頃…ケンシローは家の近くの公園の白いベンチで…一人タバコをふかしながら、マリネのことを考えていた。 ーーあと…5日か…。 ーーマリネ…俺…もう時間ないよ。 ーーいつまでも…俺のこと… ーー覚えててくれよ… ーーじゃねえと…何のためにマリネに逢いに来たのか…解んねえし… ーーマリネに逢えて…ホント…よかったよ そう夜空にタバコを吹きかけながら…呟いていた。 ケンシローの瞳の奥にも光るものがあった。