ケンシローはまだ帰って来てないようで、部屋は真っ暗だった。 「え〜〜〜っまだ帰って来てないの〜」 「残念でした」 アタシは内心ホッとしていた。全くこの女だけは何を言い出すか解らないし。 「じゃ…またね」 「何よもうアタシを追い出す気」 「だって…お目当てのケンシローはまだだし…ねえ」 そう言って百合を帰そうとしていたら…隣からガラガラっと音がして…アタシ達が振り向くと… ケンシローが今帰って来たみたいで…窓を開けてこっちを見ていた。