近づいてスマホ画面を確認してみると、画面が真っ暗になっている。
「全然動かないの」
「電源が入ってないんじゃなくて?」
由紀は左右に首を振り、何度も電源ボタンを押して見せた。
それでも画面はなにも表示されない。
「これじゃ外に連絡も取れないよ」
由紀が泣きそうな顔で呟く。
「よし、これは緊急事態だ。教室に閉じ込められて出られないんだからな」
直人は自分に言い聞かせるように呟き、両手で椅子を持ち上げた。
大きく振り上げたかと思うと、思いっきり窓に叩きつけた。
ガンッ!
と音がしたものの、窓は無傷だ。
もう1度、直人が椅子を叩きつける。
それでも窓にはヒビひとつ入らない。
「全然動かないの」
「電源が入ってないんじゃなくて?」
由紀は左右に首を振り、何度も電源ボタンを押して見せた。
それでも画面はなにも表示されない。
「これじゃ外に連絡も取れないよ」
由紀が泣きそうな顔で呟く。
「よし、これは緊急事態だ。教室に閉じ込められて出られないんだからな」
直人は自分に言い聞かせるように呟き、両手で椅子を持ち上げた。
大きく振り上げたかと思うと、思いっきり窓に叩きつけた。
ガンッ!
と音がしたものの、窓は無傷だ。
もう1度、直人が椅子を叩きつける。
それでも窓にはヒビひとつ入らない。



