幽霊鬼ごっこ

榎本さんの表情が暗くなる。
自分と同年代くらいの子が亡くなったという話しに心を痛めているのかもしれない。

「名前を教えてくれない?」
「ごめん。そこまでは知らないんだよね」

私の質問に榎本さんは申し訳なさそうに左右に首を振った。
榎本さんでも、記憶を操作されてしまう出来事については情報収集が難しいみたいだ。

でも、幽霊がこの学校の生徒だとわかったのは大収穫だ。
ここから調べることができる。

「話してくれてありがとう」
榎本さんにお礼を言って、私たちは図書室を出たのだった。