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ホームルームが終わってから3人で由紀のことを覚えている生徒がいないか聞いて回ったけれど、誰1人として覚えていなかった。
5年1組の生徒だけじゃない。
他の学年で由紀と同じ通学班の子に聞きに行ったけれど、その子も由紀のことを覚えていなかったのだ。
「これって、どういうことだと思う?」
教室へ戻ってきたとき信一が深刻な表情で質問してきた。
「みんな、由紀のことを覚えてない。たぶん、昨日のことが関係してるんだと思う」
由紀は鬼になって、そして幽霊と共に消えた。
それ以外に思い当たることなんてなかった。
「鬼になったまま鬼ごっこが終わると、存在を消されるのかもしれねぇな」
直人が怖いことを言う。
もし存在を消されていたとしたら、由紀はもうこの世にいないことになる。
「だけどあの幽霊、最後に『また明日』って言ってなかったか? ってことは、今日も幽霊鬼ごっこがあるってことかな?」
ホームルームが終わってから3人で由紀のことを覚えている生徒がいないか聞いて回ったけれど、誰1人として覚えていなかった。
5年1組の生徒だけじゃない。
他の学年で由紀と同じ通学班の子に聞きに行ったけれど、その子も由紀のことを覚えていなかったのだ。
「これって、どういうことだと思う?」
教室へ戻ってきたとき信一が深刻な表情で質問してきた。
「みんな、由紀のことを覚えてない。たぶん、昨日のことが関係してるんだと思う」
由紀は鬼になって、そして幽霊と共に消えた。
それ以外に思い当たることなんてなかった。
「鬼になったまま鬼ごっこが終わると、存在を消されるのかもしれねぇな」
直人が怖いことを言う。
もし存在を消されていたとしたら、由紀はもうこの世にいないことになる。
「だけどあの幽霊、最後に『また明日』って言ってなかったか? ってことは、今日も幽霊鬼ごっこがあるってことかな?」



