一気に窓際まで移動して机の下へと身を隠したとき、ようやくなにが起こったのか理解できた。
獲物を逃してしまった由紀が悔しさのあまり「オオォォォォ」と咆哮を響かせる。
その声にとっさに両耳を塞いだ。
まともに聞いたら鼓膜が破れてしまいそうな声だ。
由紀じゃない。
こんなの由紀の声じゃない。
鬼になった由紀を由紀と思っちゃいけないんだ。
「裕美、大丈夫か?」
「う、うん。ありがとう」
隣の机に隠れた信一に頷いて見せる。
体はまだ震えているけれど、どうにか立ち上がって逃げることもできそうだ。
今度机を持ち上げられたときのために、身構える。
由紀はズンズンと大きな足音を立てながらこちらへ近づいてくる。
どうしても私を捕まえたいみたいだ。
「おいどうした。 俺のこと忘れてねぇか?」
突然机の前に直人が立ちはだかっていた。
獲物を逃してしまった由紀が悔しさのあまり「オオォォォォ」と咆哮を響かせる。
その声にとっさに両耳を塞いだ。
まともに聞いたら鼓膜が破れてしまいそうな声だ。
由紀じゃない。
こんなの由紀の声じゃない。
鬼になった由紀を由紀と思っちゃいけないんだ。
「裕美、大丈夫か?」
「う、うん。ありがとう」
隣の机に隠れた信一に頷いて見せる。
体はまだ震えているけれど、どうにか立ち上がって逃げることもできそうだ。
今度机を持ち上げられたときのために、身構える。
由紀はズンズンと大きな足音を立てながらこちらへ近づいてくる。
どうしても私を捕まえたいみたいだ。
「おいどうした。 俺のこと忘れてねぇか?」
突然机の前に直人が立ちはだかっていた。



