「鬼ごっこしてくれるの?」
全員が立ち上がったタイミングで男の子が聞いてきた。
口元は動いているのに、声は脳に直接入り込んできているような感じがする。
「由紀、大丈夫?」
「う……うん」
全身ガタガタと震えていてとても走って逃げることはできなさそうだ。
それなら、由紀に鬼が近づかないように引き寄せればいい。
「鬼は僕。みんなは逃げてね?」
男の子が淡々とルールを説明する。
私はゴクリと唾を飲み込んで由紀から手を離した。
由紀は不安そうな顔を浮かべるけれど、手をつないだまま走ることはできない。
「じゃあ、鬼ごっこスタート!」
男の子の楽しそうな声が密室の教室内に響いたのだった。
全員が立ち上がったタイミングで男の子が聞いてきた。
口元は動いているのに、声は脳に直接入り込んできているような感じがする。
「由紀、大丈夫?」
「う……うん」
全身ガタガタと震えていてとても走って逃げることはできなさそうだ。
それなら、由紀に鬼が近づかないように引き寄せればいい。
「鬼は僕。みんなは逃げてね?」
男の子が淡々とルールを説明する。
私はゴクリと唾を飲み込んで由紀から手を離した。
由紀は不安そうな顔を浮かべるけれど、手をつないだまま走ることはできない。
「じゃあ、鬼ごっこスタート!」
男の子の楽しそうな声が密室の教室内に響いたのだった。



