4人はなんとなく橋の真ん中で立ち止まり、そして川へ向けて手を合わせた。
森慎吾が安らかな眠りにつけますようにと、願いを込めて。
「そういえばあいつ、もうひとつ願いがあるとか言ってたな」
直人が呟く。
「そうだね。でもそれを聞く前に消えちゃったから、結局なんだったのかわからないよね」
そこが少し引っかかるところだった。
未練が残った幽霊はすべての願いを叶えなくても成仏できるものなんだろうか。
「き、きっと大丈夫だよ」
由紀が気を取り直すように大きな声で言った。
由紀の大きな声を聞くのは久しぶりのことで驚いて振り向く。
由紀はジッと川の水面を見つめている。
「私達の気持ち、届いたはずだから」
「……うん。そうだね」
森慎吾が安らかな眠りにつけますようにと、願いを込めて。
「そういえばあいつ、もうひとつ願いがあるとか言ってたな」
直人が呟く。
「そうだね。でもそれを聞く前に消えちゃったから、結局なんだったのかわからないよね」
そこが少し引っかかるところだった。
未練が残った幽霊はすべての願いを叶えなくても成仏できるものなんだろうか。
「き、きっと大丈夫だよ」
由紀が気を取り直すように大きな声で言った。
由紀の大きな声を聞くのは久しぶりのことで驚いて振り向く。
由紀はジッと川の水面を見つめている。
「私達の気持ち、届いたはずだから」
「……うん。そうだね」



