幽霊鬼ごっこ

思わず、本心がこぼれ落ちる。

「それなら明日も明後日も鬼ごっこをすればいい。こうやって、またみんなで集まってさ」

信一の意見に森慎吾がほほえみ、そして左右に首を振った。
「ううん。君たちとする鬼ごっこはもう終わり」

「もう、出てこないの?」
由紀の質問に森慎吾は頷いた。

「僕の一つの願いは叶えられたから。君たちの前にはもう現れないよ」
そういう森慎吾の体全体が透けていて、オレンジ色になっていることに気がついた。

急に切なさが胸にこみ上げてくる。
森慎吾にはもう二度と会うことができなくなるんだ。

最初は怖い噂話で、だけど調べていく内にそれは違うとわかった。
怖いのは幽霊になった森慎吾じゃなくて、今も問題になっていないイジメ事件のほうだった。

森慎吾を追いつめた3人組のことを調べてみても、情報はなにも出てこなかった。
今どこでなにをしているのか、わからない。