幽霊鬼ごっこ

「当たり前だろ。そもそもこの鬼ごっこを提案したのは、お前なんだからな」
直人がぶっきらぼうながらに森慎吾を受け入れる。

由紀も、さっきからコクコクと頷き返している。
「でもその前に。私の友達を返してほしいの」

私は緑鬼を見て言った。
友達との鬼ごっこに、本物の鬼はいらない。

「でも、これは……」
森慎吾がとまどった表情になる。

今まで鬼がいたからみんなが一緒に遊んでくれた。
鬼がいなくなったら、また逃げられる。

そう思っているみたいだ。
「大丈夫だよ。この鬼がいなくても私達は逃げないから」