幽霊鬼ごっこ

由紀がしゃくりあげて泣きながら言う。
川に入ったのは森慎吾自身だとしても、あれを事故で終わらせるのは卑怯だ。

「逆らえなかったんだな」
直人が言う。
約束場所に必死になって走っていた記憶。

嫌なら行かなければいいのにと思っても、心に根強く植え付けられた恐怖のせいで相手に抗えなくなっていたんだ。

誰にも相談できず、ずっと1人で抱え込んできたんだろう。
無言の森慎吾から友達がほしい。

仲良くしたい。
遊びたい。
という感情が入り込んでくる。