☆☆☆
「おばさんまで信一のことを忘れたんだね」
坂を下ったところにあるコンビニの駐車場に自転車を止めて、私はため息を吐き出した。
「そうだね……」
由紀も落ち込んでいるようで、さっきからうつむいたままだ。
日差しが容赦なく照りつけてくるのに、すぐに帰るような気力も残っていなかった。
「今日は信一のお母さんから話を聞こうと思ってたんだけど、大失敗」
気分を変えるためにペロッと舌を出して言うと、由紀がほんの少しだけ笑ってくれた。
「でも、なにを聞こうと思ってたの?」
「信一が戻ってきてるかどうかだよ。私達が普通の生活をしている時間帯に、鬼になった人がどうなってるのかわかるかなって……なにもわからなかったけど」
「そうだね。鬼になってる間の記憶はないけれど、どこか暗い場所に閉じ込められているような感覚はあったよ。それで、鬼ごっこの時間になったら明るい場所へ移動する。そんな感じ」
「おばさんまで信一のことを忘れたんだね」
坂を下ったところにあるコンビニの駐車場に自転車を止めて、私はため息を吐き出した。
「そうだね……」
由紀も落ち込んでいるようで、さっきからうつむいたままだ。
日差しが容赦なく照りつけてくるのに、すぐに帰るような気力も残っていなかった。
「今日は信一のお母さんから話を聞こうと思ってたんだけど、大失敗」
気分を変えるためにペロッと舌を出して言うと、由紀がほんの少しだけ笑ってくれた。
「でも、なにを聞こうと思ってたの?」
「信一が戻ってきてるかどうかだよ。私達が普通の生活をしている時間帯に、鬼になった人がどうなってるのかわかるかなって……なにもわからなかったけど」
「そうだね。鬼になってる間の記憶はないけれど、どこか暗い場所に閉じ込められているような感覚はあったよ。それで、鬼ごっこの時間になったら明るい場所へ移動する。そんな感じ」



