キミだけが私を見てくれた

早歩きで逃げるように男の子の元を去って5分ほど歩いてやっと校舎の入り口に辿り着いた



「私変じゃなかったかな」



「(ズキンッ)……!!!」



「ハッ、、ハッ、ハッッ」



「(落ち着け、、、落ち着け私)」



「(心を殺せば楽になれるんだから落ち着くんだ、、)」



「ハッ、ハッ、、、、、ふぅ」



「落ち着い、、た、、」



「はやく行かないと」



頭がズキズキする、、少しでも昔の記憶がフラッシュバックすると過呼吸気味になってしまう



ふらつく足を動かして校舎に入った



外もだけど中もとても広く迷いそうになるが教師らしき人を見つけたので声をかける



「あのっ、、!」



「あ?」



「お忙しいところすみません、理事長室への行き方をお聞きしたくて」



「……」



この人ずっと黙ってて怖い。それによく見るとスーツじゃなくて色違いの制服のような、、



「お前今後俺の前に姿を表すな。虫唾が走る」



何か怒った様子で去っていった